とりとめのない嬉しいこと記録

今は稼働していないまったく別分野・別アカの相互さんが作家として初の単行本を出す、というポストがこのオタクアカウントに回ってきてめちゃくちゃびっくりした。相互さんと言ってももうずいぶんやり取りしてないしログインもしてないアカウントだけど、おめでとうございます!と喜ばしい気持ちになったし、すごく素敵な文章を書かれる人なのでデビューにも納得できた。
その人(以下Yさん)と繋がったのはわたしが少しまじめに詩やら散文やらを書いてた時期のことで、noteの投稿が入り口となり、Twitterまでもフォローしてくれた。Yさんはわたしの文章を読んで「昔大好きだったテキストサイトの管理人じゃないだろうか」と思ったらしくDMをくれた。残念ながら人違いだったけれど、そんなに思い入れのある方と重ねてもらえたのは単純に嬉しかった。
わたしもYさんの文章がとても好きだった。Yさんはエッセイを書いていた。ぼうっとしていたら見逃してしまうような心情や風景を細やかに、けれど客観的な視点を忘れずにいて決して大げさに感情を組み込まない、そんな心地いい距離感でものを書く人だった。Yさんと直接やりとりした回数は少ないしわたしがそのアカウントで活動してたのも2〜3年(しかも低浮上)だったけれど、二次ではないオリジナルの文章を全部好きだと褒めてくれるYさんの存在は本当にありがたく、純粋な自己肯定に繋がっていたように思う。(二次で言葉をかけてもらうのもとっても嬉しいです!言わずもがな!)
Yさんが初めて雑誌にエッセイを寄稿した時はすぐに買いに走った。買いに行きます!と本人にもお伝えしたものの、読んだ報告をできてないのがいまだに心残りで、でも今さら話しかけるのも…とまごまごしてもう数年が経ってしまった。これからも今さら…と思って話しかけられないし、そっと見守るだけになると思う。それでもわたしに書き続ける力をくれたYさんのことはおそらくずっと忘れないし、たとえYさんがわたしを覚えてなくても陰ながら応援し続けたい。

ネットの隅でこそこそ文章を書いたり消したり沈黙したりして20年近くになる。詩はもう書いていないけれど、途切れ途切れでもやめたりしなければ素敵な出会いがあるんだなと思わせてくれたことを、不意のリポストで思い出した。